【完】今日、あなたじゃない彼と結婚を決めました

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月の終わりが近づき
事務所のパソコンに向かい来月のシフトを作る。
パートさんの休み希望と向き合いながら、パソコンに文字を打ち込んでいく。

事務所では黙々と作業をしている事務員が数人。
窓の外から陽の日差しが入ってきて、思わず欠伸が出そうになる。

そんな普通の昼下がりだった。 突然の電話が事務所に鳴り響く。その甲高い音で目が覚めて、再びパソコンに向き合う。


…連休と重なっているからか、休み希望も重なっている。

連休はショッピングモールも混むからこれは他の部署から応援を頼むしかないか。てかこの分じゃあ私は連休はびっちり仕事に出なくてはいけないな。

小さな子供がいるパートさんが多い職場だ。…そりゃあ連休は家族で出掛けたいだろうしね。


そんな事を思いながら頭を捻らせている時だった。

「はい。はい。いつもお世話になっております。
はい…え?!
衣料雑貨の望月笑真ですね。
少々お待ちくださいませ。」

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