【完】今日、あなたじゃない彼と結婚を決めました

「彼と同棲始めたんだもんね、そりゃ眠れないわ」

「別にそういうんじゃないけどね」

ロッカーに備え付けられている鏡を見つめ、黒いベストを着たなら制服の薄ピンクのリボンを襟もとに通す。

「結婚式いつだっけ?」

「一応来年にしようかって話してる」

「いいなぁー…。ほんっとうに羨ましいし、先輩より先に結婚するとか許せないんだけどッ。
はーぁ…私には相手も居ないしなぁ。
それにすっごくかっこいい人だよね?しかも彼のお父さん社長さんなんでしょう?」

「ま、まぁ…。とはいってもそんなに大きな会社でもなくって…」

「そーう?高瀬コーポレーションつったら地元ではかなり力のある会社よね。
いいなぁー…玉の輿じゃんかぁー…。でも笑真良い子だもんね。あたしだって男だったら笑真みたいな子をお嫁さんにしたいッ」

「そんな事ないよー……」

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