【完】今日、あなたじゃない彼と結婚を決めました
駿くんと付き合いだして、駿くんが余り好まないのを知って卒業はした。それから駿くんが私へプレゼントしてくれるお財布やバックは、ブランド物ではあったけれど余りブランドを主張したりしない落ち着いていてシックで私の年相応の物ばかりだった。
「てゆーか、暇なの?」
「え?仕事で来てんだけど」
「ここに来るのが仕事ならば、あなたは毎日暇な人ね」
「何それ嫌味~?俺にだって色々な仕事があるんだからね。
知ってる?笑真のショッピングモールとうちの会社の人気のゲームのキャラクターがコラボして
カフェやらグッズ売り場を期間限定で開設する事になったんだ」
「は?そんな事聞いてないんだけど?」
まぁそれも当たり前か。私は上層部の人間でもないし、中の事業には関わっていない。
私がするのはあくまでも表仕事だけ。品出ししたりレジを打ったり接客をしたり。
「その仕事の担当を受け持つ事になったって訳。だから本当に仕事に来てんだよー、これからだって広報の人と打ち合わせに入るんだし」
「じゃあさっさとその人に会いに行きなさいよ。私はあんたと打ち合わせをする人間じゃない」
「冷たいの。ちょっとくらい話してくれたっていいじゃないの」
「あんたと話す事なんてないのッ」