【完】今日、あなたじゃない彼と結婚を決めました

「あはは、もう私達27歳だもんね。確かに若い子のパワーはすごいよね。
うちはどちらかと言うと年配のパートさんのパワーにたじたじになってるけど…。
おばさんパワーもすごいよ」

ひとしきり、麻子と近況報告をし合ってから、彼女は少しだけ遠慮がちに訊ねてきた。

「高瀬駿とは上手くやってんの?」

「うん、今年から一緒に暮らし始めたよ。
それでねまだ詳しい日取りは決まってないんだけど、麻子に結婚式の友人代表を頼めないかなって
それで連絡しようって思ってたんだ。」

「マジか…。笑真、マジで高瀬駿と結婚するんだね…」

「そりゃあ恋愛の延長線上に結婚があるわけだし。」

「ふぅーん…。付き合うって聞いた時はびっくりしたけどね。へぇ~、マジか。あんた一言も言ってくれないしさぁ…。
おめでとう。…っておめでとうでいいのよね?これは」

長年の付き合いだ。ちょっと口が悪くても麻子が私を心配してくれているって事は分かっている。

「おめでとうだよね。これは、おめでとうでしょ」

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