七色の魔法使い#2~失われた輝きをもう一度~
輝一(きいち)、大智(だいち)、アイビーに僕の過去を話してから1週間が経った。
「輝一、アイビー、大智……」
僕がフォルトゥナに来ると、輝一とアイビーは椅子に座っていた。輝一の双子の弟の大智は、壁にもたれかかって本を読んでる。
「冬都(ふゆと)、待ってたよ」
輝一とアイビーは僕の方を見ると、同時に微笑んだ。大智は、顔を上げると本を閉じる。
辺りを見渡すと、もう僕以外の皆はこの館に来ていた。
「冬都たちに、見せたいものがあります。こちらへ……」
アイビーは、椅子から立ち上がると部屋を出る。その後を、僕らは追いかけた。
そして、とある部屋の前に立ち止まって僕らの方を見る。
「……あれから、僕はずっと他の町まで遊びに行ける装置を考えていました……そして、やっと完成したんです!」
アイビーは、そう言って部屋のドアを開けた。その小さな部屋には、部屋を覆い尽くす程の大きな魔法円が描かれてる。
「これは……?」
大智は、アイビーを見つめた。
「さっきも言った通り、自由に向こうの世界の他の町に移動出来る装置です。移動する際、呪文を唱えた後に行きたい町の名前を言うんです……例えば、冬都の暮らす町へ……みたいに」
「輝一、アイビー、大智……」
僕がフォルトゥナに来ると、輝一とアイビーは椅子に座っていた。輝一の双子の弟の大智は、壁にもたれかかって本を読んでる。
「冬都(ふゆと)、待ってたよ」
輝一とアイビーは僕の方を見ると、同時に微笑んだ。大智は、顔を上げると本を閉じる。
辺りを見渡すと、もう僕以外の皆はこの館に来ていた。
「冬都たちに、見せたいものがあります。こちらへ……」
アイビーは、椅子から立ち上がると部屋を出る。その後を、僕らは追いかけた。
そして、とある部屋の前に立ち止まって僕らの方を見る。
「……あれから、僕はずっと他の町まで遊びに行ける装置を考えていました……そして、やっと完成したんです!」
アイビーは、そう言って部屋のドアを開けた。その小さな部屋には、部屋を覆い尽くす程の大きな魔法円が描かれてる。
「これは……?」
大智は、アイビーを見つめた。
「さっきも言った通り、自由に向こうの世界の他の町に移動出来る装置です。移動する際、呪文を唱えた後に行きたい町の名前を言うんです……例えば、冬都の暮らす町へ……みたいに」
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