七色の魔法使い#2~失われた輝きをもう一度~
僕がそう言うと、輝一は驚いた様子を見せた。

「す、すごいな……とりあえず、冬都のペースで良いよ。無理しない程度にね」

「……分かった」

僕は、輝一の言葉に頷いた。



輝一と遊んでから数日が経つ。フォルトゥナに着くと、輝一は僕に近づいた。

「冬都、ありがと」

そう言って、輝一は嬉しそうに笑う。

「……俺、将来は小説家になりたい。一度諦めてしまった夢だけど……頑張ってみるよ」

「……」

夢、か……僕の将来の夢は何だろう。でも、今なら分かる気がする。もう一度、この夢を持っても良いのかな?

僕は、イラストレーターになりたいんだ。
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