七色の魔法使い#2~失われた輝きをもう一度~
アイビーは、そう言って微笑む。辺りを見渡してみると、魔法円は消えていた。
「……すみません……まだあの装置、試作でして……一方通行なんです」
申し訳なさそうに言うアイビーに、大智は「良いよ。アイビーが謝ることじゃない」と微笑む。それを見たアイビーは、少し安心したように笑った。
「帰りは、僕が皆さんをフォルトゥナに転送しますので……とりあえず、今はこの町を探検してみましょうか」
「うん。そうだね」
アイビーの言葉に、輝一は頷いて歩き出す。僕は、輝一の後をついて歩いた。
「……寒いですね……」
冷たい風が吹いて、アイビーは体を震わせる。
「冬だもん……仕方ないよ。でも、僕の暮らす町よりも暖かいと思うよ?」
「それはそうですけど……」
「でも、フォルトゥナは暖かいよね。フォルトゥナに、四季ってあるの?」
大智の問いかけに、アイビーは「ありません。フォルトゥナは、年中暖かいので」と微笑んだ。
「良いな……俺、夏休みになったらフォルトゥナに避難しよかな……」
そんな会話をしながら、輝一は街を歩く。
「輝一、どこに向かっているの?」
大智の言葉に、輝一は「近くの公園へ」と僕らを振り向きながら言った。
「……すみません……まだあの装置、試作でして……一方通行なんです」
申し訳なさそうに言うアイビーに、大智は「良いよ。アイビーが謝ることじゃない」と微笑む。それを見たアイビーは、少し安心したように笑った。
「帰りは、僕が皆さんをフォルトゥナに転送しますので……とりあえず、今はこの町を探検してみましょうか」
「うん。そうだね」
アイビーの言葉に、輝一は頷いて歩き出す。僕は、輝一の後をついて歩いた。
「……寒いですね……」
冷たい風が吹いて、アイビーは体を震わせる。
「冬だもん……仕方ないよ。でも、僕の暮らす町よりも暖かいと思うよ?」
「それはそうですけど……」
「でも、フォルトゥナは暖かいよね。フォルトゥナに、四季ってあるの?」
大智の問いかけに、アイビーは「ありません。フォルトゥナは、年中暖かいので」と微笑んだ。
「良いな……俺、夏休みになったらフォルトゥナに避難しよかな……」
そんな会話をしながら、輝一は街を歩く。
「輝一、どこに向かっているの?」
大智の言葉に、輝一は「近くの公園へ」と僕らを振り向きながら言った。