アイツの溺愛には敵わない

今朝は、いつもの日曜日よりも早めに起床。


そして、引っ越し作業と掃除でバタバタしていて慌ただしかった。


そのせいか、ちょっと疲れたな…。


颯己も眠っていて暫くは起きそうにないから、私も少しだけ寝よう。


15分~20分程度の短いお昼寝をするといいって聞いたことがあるし…。


スマホのアラームを20分後の時刻に鳴るようにして…


颯己が驚いて起きることのないように、自分に聞こえるぐらいに音量を下げて…


ウトウトしながら設定を終えると、耳元にスマホを置いて目を閉じた。


小学生の頃。


颯己の家で遊んでた時に、この日だまりで二人で並んでお昼寝したことがあったな。


時折、ほんのりと桜の香りを纏った春風が吹き抜ける中。


あまりにも快適すぎて熟睡したんだよね。


懐かしい。


そう言えば、この前…二人で晩ご飯を作った時に、颯己が私のことを“穏やかな春の日だまり”って言ってたっけ。


あの頃から精神的に成長してないよっていう意味だったのかな?


いや、多少は大人になったと思うんですけど。


そんなことをモヤモヤと考えているうちに、眠りに落ちた。


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