MATSUのごくありふれた平凡な日々
「いえ」
松も顔をあげて作り笑いを浮かべる。
「いたいけですかね」
わんこ、可愛くないぞ。
ずれたツッコミに、ぎろりとにらむと、プンとそっぽを向かれた。
なんだ、可愛いじゃないか。
松はどうでも良くなって、箸を進める。
だが社に戻って、松は改めて書式を眺めた。
あいつらの言い分はわからないでもない。
そうだな、えーと。
松は鉛筆を手にすると、書き込みを始めた。