MATSUのごくありふれた平凡な日々
「あら、噂をすれば」
「げ」
美紀の視線を追って、嫌な者を見てしまった。
なんで公式営業部イケメン3人組が、このほどほど寂れた感で松の癒しの場所に来るのか。
全く似あってないだろっ。
出てけ~。
呪いを発してみたが、すんなりと3人は松たちに近づいてきた。
「よ」
暁の挨拶に美紀は軽く手を挙げた。
ごく自然に美紀の隣に座る。
続いて瑠衣が誕生日席に座り、最後に金髪碧眼のザ王子が松の隣に座った。
これが噂の大天使さま。
松はごくりと唾を飲み込んだ。