MATSUのごくありふれた平凡な日々
暁たちだけでなく、美紀も何だか忙しそうで、夕食を食べに行くこともなく、ずっと一緒にしていたランチさえも飛び飛びだった。
今日はボーナス日だったので、やっと久々に美紀と夜の会だ。
前から行こうと話していたバーに行くことになっていて、松にしては気合を入れてオシャレをしてみた。
はやる心でバーのドアを開け、薄暗い店内の中、美紀の姿を探した。
ストレートロングの後姿。
どことなくオーラのある美紀は、人ごみの中でも見つけやすい。
松が数歩進んだところで、美紀の影から男性の姿が見えて、足を止めた。
親密に2人で何かを話している。