幼馴染と最初で最後の恋を

「結衣花ちゃん、本当に退院できる状態だったの？裕貴君がすぐ見つけてくれたから助かったけど。あのまま数時間いたら、結衣花はー」
お姉さんの一言にお母さんが返事する
「主治医の先生も、退院はこれが最後っておっしゃってるのよう。好きなことをして楽しく生きて欲しいって。」
「つまり、結衣花は本当は退院できる体調ではないってことだな。」
お父さんお母さんお姉さんが会話してる中、お兄さんだけは、俯いていた
「結衣花の様子見に行くよ。起きてたら連れてくる」
そう言ってお兄さんが部屋を出て行った


しばらくの沈黙の後お兄さんが結衣花を部屋に連れてきたことで会話が再開した

「結衣花ちゃん。大丈夫？」
「結衣花無理するなよ」
「お茶飲みなさい。結衣花」
みんなが其々心配して言葉を掛ける
僕はまずは謝らないとな。隣に座った結衣花に声をかける
「結衣花大丈夫？昨日はごめんね。結衣花に八つ当たりして…。本当にごめんなさい！」
暫くの無言…
「…？なんで謝るの？」
不思議そうに言う結衣花
「大丈夫だよ。たまには喧嘩するのもいいよね」
ニコッと笑って言う結衣花