でも、さわりたかったよ


「変な汗かいたわあ。窓開けていい?」

あっくんは体に空気を通すようにTシャツの首をばたばたと引っ張って、ベッドの脇の窓に手をやる。


カタカタカタッと窓が横に滑ると、外の世界と繋がる合図みたいにカーテンが膨らんだ。



先輩。

どこかで見てるのかな。

私、生きてくよ。

きみがもう、帰ってこなくてもいいように。






~fin~
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