綾川くんが君臨する
や、山梨県産の白鳳っ?

美味しそう……すぎる。

いやいや……。


「そんなこと言って、中身は激苦青汁なのわかってるもん」

「ふーん、あっそ」


そう言ってフタをくるりと回し。
ごくごく、っと喉に流し込んだ綾川くん。

あれれ?



「あーオイシイ。さすがプレミア付き限定100本のジュースなだけある」

「へ、青汁じゃないの……? 限定100本……?」



250mlペットボトルを見せつけるようにわたしの前に突き出して、薄ら笑いを浮かべている。



「人を疑うのは大切なことだけど、信じるほうが、もーっと大切だと、僕は思うんですよね」

「〜〜っ、ぅ゛〜〜」


「あはは、悔しがってる悔しがってる」

「ひ、人を信じられなくさせたのは綾川くんじゃん……っ」
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