急募!ベリーの若様が花嫁を御所望です!
「長くなりましたが…これが、私から見た…私と池澤公平との間にあったことです。先に言いましたが、これは全て私の側から見ていたことです。池澤公平が、本当は何を考えて…何を思っていたのかは…私にもわかりません。
私の話を信じるのも、あちらの言い分を信じるのも、若様のご自由です。ですが、若様があちらの言い分の方を信じられるのでしたら、私は『稀代の悪女』ということになりますので、私がもうこちらに参ることはありません。花嫁様は、どうぞ他所でお探し下さい」
亜里砂はそう言うと、ペコリと頭を下げた。
「……わかった」
暫く黙っていた大也が口を開いた。
「明日から…もう花嫁探しはしてもらわなくてもいい…」
「若ッ⁉︎」
(若様は、私よりあちらを信じると決めたのね)
「承知致しました。若様のお力になれず、すみませんでした。それでは…お元気で…。お祖父様にもそうお伝えください」
(なんか…なんか…泣きそう。なんでこんなに辛いの?信じてもらえなかったから?そんなの、二年前にいっぱい味わったじゃない。今更傷ついてる?面倒臭い若様とのご縁も、これで切れて清々するでしょ。なのになんでこんなに苦しいのよ⁉︎)
それでも亜里砂は内心を押し隠しながら、大也に向かいニッコリ笑うと…立ち上がり部屋を後にしようとした…。
私の話を信じるのも、あちらの言い分を信じるのも、若様のご自由です。ですが、若様があちらの言い分の方を信じられるのでしたら、私は『稀代の悪女』ということになりますので、私がもうこちらに参ることはありません。花嫁様は、どうぞ他所でお探し下さい」
亜里砂はそう言うと、ペコリと頭を下げた。
「……わかった」
暫く黙っていた大也が口を開いた。
「明日から…もう花嫁探しはしてもらわなくてもいい…」
「若ッ⁉︎」
(若様は、私よりあちらを信じると決めたのね)
「承知致しました。若様のお力になれず、すみませんでした。それでは…お元気で…。お祖父様にもそうお伝えください」
(なんか…なんか…泣きそう。なんでこんなに辛いの?信じてもらえなかったから?そんなの、二年前にいっぱい味わったじゃない。今更傷ついてる?面倒臭い若様とのご縁も、これで切れて清々するでしょ。なのになんでこんなに苦しいのよ⁉︎)
それでも亜里砂は内心を押し隠しながら、大也に向かいニッコリ笑うと…立ち上がり部屋を後にしようとした…。