急募!ベリーの若様が花嫁を御所望です!
「そんな!だって若様、私のこと好きじゃないでしょう!全く唆らないってあの時も言ってたじゃないですか!」

亜里砂は半ばパニックになり、涙声で言う。

「好き…かどうかは、正直まだわからない。
なぜなら今まで一人の女を特別に好きだと思ったことがないから、好きという感情がどういうものか知らないんだ。
でも…俺は…嫁を探すためとか…適当な用事を作ってでも、お前の顔が毎日見たいし、お前の声が聞きたいと思う。
いつもここに来たお前を、なんとか帰さないようにと…口実をずっと考えていたりするし…。
こうしてお前と会えば、この腕で抱きしめたいと思うし、キスもしたいし、抱きしめたら離したくないし、できればその先も…と考えてしまっている。
お前が男と二人で飲んでいると聞けば…泊まりのはずの出張先から、ヘリを飛ばして帰ってきてしまう。
その相手が、お前のかつての婚約者じゃないかと疑って取り乱して…。本当にいつもの俺じゃない。
お前と初めて会った夜から…ずっとずっとお前のことばかり思ってる。
なあ…俺のこの感情は…いったい何だと思う…?」

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