急募!ベリーの若様が花嫁を御所望です!
だから…結婚なんてしなくても全然いいやと、亜里砂は心から思っているのだ。
(結婚というか…男も恋愛ももう本当にこりごり…。私は一生一人で生きていく)
北柴のせいで久しぶりに心に浮かんだ、あの人物達と…あの修羅場と…その後のゴタゴタとが…亜里砂の心を暗くし、改めてそう誓わせた。
(私には、やりがいのあるお仕事だけあればいい)
「松浦さん、ホームページの入力フォーマットなんですが…趣味や家族構成のところとか、もっと選択肢を細かく増やすことって可能ですか?」
亜里砂は、まだ何か言いたげな北柴に背を向け、席に戻った松浦に話しかけた。
「出来るけど…どんな風に変えたいの?」
松浦はボサボサ頭で長い前髪の隙間から亜里砂を見て言う。
「えっと…ざっとこんな風にあげてみたんですが…もっと…」
松浦とは、ベリーヒルズビレッジに、美幸がこの会社を立ち上げた当初から2年くらいの付き合いなのだが、亜里砂は未だに、長い前髪に隠れた彼の顔の全貌がはっきりとはわかっていない。
(結婚というか…男も恋愛ももう本当にこりごり…。私は一生一人で生きていく)
北柴のせいで久しぶりに心に浮かんだ、あの人物達と…あの修羅場と…その後のゴタゴタとが…亜里砂の心を暗くし、改めてそう誓わせた。
(私には、やりがいのあるお仕事だけあればいい)
「松浦さん、ホームページの入力フォーマットなんですが…趣味や家族構成のところとか、もっと選択肢を細かく増やすことって可能ですか?」
亜里砂は、まだ何か言いたげな北柴に背を向け、席に戻った松浦に話しかけた。
「出来るけど…どんな風に変えたいの?」
松浦はボサボサ頭で長い前髪の隙間から亜里砂を見て言う。
「えっと…ざっとこんな風にあげてみたんですが…もっと…」
松浦とは、ベリーヒルズビレッジに、美幸がこの会社を立ち上げた当初から2年くらいの付き合いなのだが、亜里砂は未だに、長い前髪に隠れた彼の顔の全貌がはっきりとはわかっていない。