急募！ベリーの若様が花嫁を御所望です！

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「前にこれを書いた時には、正直何の気持ちも起こらなかったが…今は滅茶苦茶緊張して手が震える。こんなこと、これまでどんな大きな仕事の時でも無かったな…」

金持の目の前で、婚姻届にサインをしながら、大也が言う。

続いて亜里砂もサインをしながら、胸に感慨深いものが込み上げた。

(あの時は、自分が婚姻届にサインすることなんて、絶対に無いと思ってたのに…。しかもこんなにも幸せな気持ちで…)

二人がハンコを押すと、その場で金持と葉山が、証人欄に記入し始めた。

「亜里砂さんのご家族には電話で既に報告を済ませ、了承をとっているということじゃし…今日は幸いなことに大安吉日じゃ。このまま二人で役所に提出してくると良い」

「「はい！」」


二人は一瞬見つめ合うと…
ニッコリ笑って元気よく返事をした。


「本当に佳き日じゃ。儂はこの結婚を心より祝福する。二人、手をとり、これから来るであろうどんな困難も、一緒に乗り越えて行って欲しい。二人が生涯幸せであることを、心の底から祈り願うよ。おめでとう」

「ありがとう！」
「ありがとうございます！」