この声で、キミに「好き」と伝えたい。【編集中】
だから、現実を受け入れられないでいるのはママの方。


「なんで?」

「どうして?」

「なにがいけなかったの?」


まるでなにかに取り憑かれたかのように、ずっとこの言葉を呟いている。


コンクールで、娘の順番を特別に後回しにしてもらったにも関わらず、結局あたしは歌うことができずにママは恥をかいた。

自分が成し遂げたコンクールの連勝を、娘は達成することができなかった。
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