この声で、キミに「好き」と伝えたい。【編集中】
そのためには、デアンジェリス家でのレッスンと、衛斗の伴奏が必要だから。


あたしはこうしても戻ってきたのだった。


でも、昨日までのあたしとは違う。


あたしには、豹くんがついている。

だから、もう決して衛斗には屈しない。


「衛斗。今日のレッスン、いつもより長めでお願いね」

「…へぇ〜。キミからそんなことを言うなんて珍しい」

「べつに。コンクールまで残り時間もないからね」
< 743 / 898 >

この作品をシェア

pagetop