麗しの彼は、妻に恋をする
照明の光を集めてキラキラと輝くネックレスとイヤリング。
和葵はネックレスを取り出して、柚希の首にかけた。
その瞬間、キスでもしそうなくらい近づいた彼のコロンがふわりと香って、ドキドキと胸の鼓動が暴れ出し、イヤリングをつけてもらって、耳元で「良く似合っている」と言われた時にはクラクラして眩暈がしそうだった。
なぜこんなに素敵な人が、私の夫なのだろうと不思議で仕方がない。
ちらりと手首を見ると、夕べ彼がつけてくれたブレスレットがサラサラと揺れた。
『このブレスレットはね、つけたら二度と外れないんだ』
彼はそう言って柚希の手首にブレスレットをつけると、甘いキスをした。
『この鎖はね、柚希は僕のもの。その証』
バスローブも下着も身に着けたものを全て脱がされて、ブレスレットだけになった手を見ながら、彼に抱かれて思った。
――いっそ、ずっと繋いでくれたらいいのに。
会場へ移動中、車の中でそんなことを思い返していると、彼の腕が柚希の頬を覆うように伸びてきた。
和葵はネックレスを取り出して、柚希の首にかけた。
その瞬間、キスでもしそうなくらい近づいた彼のコロンがふわりと香って、ドキドキと胸の鼓動が暴れ出し、イヤリングをつけてもらって、耳元で「良く似合っている」と言われた時にはクラクラして眩暈がしそうだった。
なぜこんなに素敵な人が、私の夫なのだろうと不思議で仕方がない。
ちらりと手首を見ると、夕べ彼がつけてくれたブレスレットがサラサラと揺れた。
『このブレスレットはね、つけたら二度と外れないんだ』
彼はそう言って柚希の手首にブレスレットをつけると、甘いキスをした。
『この鎖はね、柚希は僕のもの。その証』
バスローブも下着も身に着けたものを全て脱がされて、ブレスレットだけになった手を見ながら、彼に抱かれて思った。
――いっそ、ずっと繋いでくれたらいいのに。
会場へ移動中、車の中でそんなことを思い返していると、彼の腕が柚希の頬を覆うように伸びてきた。