過保護な君の言うとおり
予想通りの回答にうんうんと頷く。
「やっぱ佐久間は誰にでも優しいよな。でも誰彼構わず優しくしてたら、それはそれでなんかちょっと焼ける。浮気するなよ」
と佐久間を振り返る。
佐久間は顔を真っ赤にさせて頷いた。
「するわけない!」とまた私はぎゅっと佐久間の腕に逆戻りして、犬のようにすりすりしてくる佐久間のされるがままになっていた。
佐久間は体温が高いから、今の寒い季節は一緒の布団に入ったらあったかいだろうなあと思った。
今後一緒に暮らすことがあればこっそり布団に忍び込んでみるか、と私は二人であったまってぬくぬくになった布団を思い浮かべた。
佐久間に頭を撫でられて目を閉じると、不意に眠気が襲ってきた。
最近あんまり眠れてなくて、夜が明ける頃にいつも眠っていたせいだろう。
「玲ちゃん、眠いの?」