過保護な君の言うとおり
「優、大好き」
と静寂の部屋に玲ちゃんの薄い声がやけに響き
「優って佐久間にぴったりの名前だな」と微笑んだ息遣いが聞こえた。
ふと、小さい手の感触が僕の頭に乗った。
サワサワと不器用な手つきで撫でられたかと思うと、玲ちゃんはもそもそと布団を抜け出した。
どこへ行くのだろうと薄目を開けると、ベランダに出ているようだった。
しばらくしてから、僕も布団を出て、小さい背中のあるベランダに行った。
やっぱり玲ちゃんは何も羽織らず外に出ていて、小さい後ろ姿が余計に小さく見えた。
「風邪ひいちゃうよ」
声をかけたがまだ眠いのか玲ちゃんはまだぼんやりしていた。そんな彼女が無性に愛おしく