君のこと、欲しくない

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その日のホームルーム、皆がなんだかそわそわし始めているのはおそらく


「よし、今日は来月ある文化祭について説明するぞ〜」

やっぱり。
少しゆるっとした口調で担任が話し始める。


文化祭はわたしも楽しくてだいすき、なんだけど今はそんなこと考えられない…だって絶対…


「先生!ぜーったいコスプレ喫茶とか執事喫茶がいいです!陶山くんの超見たいよね!」

やっぱり。
去年もこんな感じだったらしい、学年1いやもしかしたら校内1のイケメン(顔だけ)を活かすしかないよね。

単にファンさんたちはコスプレとかの姿を見たいだけなのかもだけど…


「はぁ〜?陶山ばっかり!だったらこっちだって女子にメイドしてもらうからな!?」

…うぇ!?なぜこっちまでに飛び火するんだろ…

どうせわたしはしないだろうけどびっくりしちゃったよ……


「え〜、まぁ陶山くんのコスプレ見たいしメイド執事喫茶にするか〜」

…決定なんだね。


本当のことをいうと今陶山くんはいない、体調わるくて保健室にいるらしい。

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