君のこと、欲しくない
「えぇ…、ついこの前通販の支払いしたばっかなのに…」
項垂れるももはちゃん。
そんな姿も綺麗でかわいかった。
「じゃあよろしくねっ、駅前にあるお洒落なカフェがいーな。1度行ってみたかったんだよね」
結構人が多くてちょっと待たないと行けないからあんまり行こうとしてなかったんだけど、ケーキがかわいくておいしいって有名なカフェだから。どうせ行くならももはちゃんとが良かったし。
「わかったよ…あ、他のメイドとか執事も決まったみたいだよ」
黒板に書かれていたのは私たちの名前とクラスでも仲のいい方の子が2人いたからすごく楽しくなりそう。
さっきまで嫌だったけどメイド服着ること以外なら楽しく文化祭ができそうだよ。
男子はやっぱり陶山くんを筆頭にクラスで人気のある人とかが黒板に名前があった。
__あ、陶山くんと一緒なのか。
そのことをすっかり忘れていた。
一緒にやるとかじゃないけど一応同じ役柄なわけで、また話しかけてきたりするかもしれないよね。
本当は一緒にはやりたくない、けど。もう断れない雰囲気だった。