5年越しでも俺の気持ちは変わらない
でもそんなことで怯むわけにはいかない。
「安心させるために言うわけじゃないけど、僕と桃ちゃんがちゃんと話したのは2年になってから」
「……」
「だから君がいない間僕がずっと仲良くしてたとかじゃないよ」
「…そうか」
去年から桃ちゃんと出会えたら…
そしたら如月がいない間にもっと仲良くなれてたかもしれない。
でもそれを今更悔やんだとこでどうしようも出来ない。
ただ桃ちゃんをとられなければいいんだ…。
「だから僕が君のライバルになっていいかな」
これは紛れもない宣戦布告。
やめろ、とか近づくなとでも言うんだろうな。
でも本当に好きだから。
だからこそ僕も真剣に向き合いたい。
すると如月がまっすぐこっちを見つめる。
「わかった」
わかった…?
すんなり認めた?