5年越しでも俺の気持ちは変わらない



倫也はここで着替えるだろうから、私たちは奥の寝室まで移動した。



するとなぎちゃんが着替えを手伝いながら興奮気味で語りかけてくる。



「ねえ桃!
倫也くんだっけ!? すごいイケメンじゃない」

「え? あ、まあたしかに…」


たしかに倫也は昔から整った顔立ちをしてた。


今は昔と比べて大人っぽさがまし加わったと思うけど、



幼なじみの私ですらかっこいいって思っちゃうもんな。


昔からすごくモテてたし。

今でも相変らずモテちゃうんだろうなー



なせが胸が少しズキっと痛む…





あ、さっきなぎちゃんが照れてたのってもしかしたらそれか!


「もう先にイケメンって言ってよねー!」

「はは」


「あれ、てことはもしかして一目惚れ宣言したのも彼!?」


そうだった…。

なぎちゃんにはつい口を滑らせてたんだった、、


でもあれは早川くんのことだしなー。



「いやその、あれはまた違う人で…」

「え! 違うの!?」

「…うん」


まず第一倫也が私のことを…

いやないない…!



だってほら、


私は1回振られてるんだから…




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