5年越しでも俺の気持ちは変わらない


なぎちゃんがそう騒ぐのもわかる。


だってなんだかスーツを着た倫也は別人みたい…



だってまだ制服か買い物に連いてきてもらう時に着てるパーカーぐらいしか見てないから。


まさかスーツがこんなにも様になるなんて…

ちょっとびっくりしちゃったかも、




「そんなに変か?」

「あ、いやそ、 そんなことないよ!」


逆に似合ってるなって思いながら見てたの。

さすがにそれを本人に言うのは照れちゃうけど。





「ふふ
じゃあ私はもう出るけど、2人で楽しんできてね」


「ありがとうございました」

「ありがとう! またねなぎちゃん!」


なぎちゃんはパーティーと被ってると言っていた別の仕事へと向かった。


仕事の前だったのにギリギリまで準備手伝ってくれてほんとに助かった!




隣にいた倫也がすっと立ち上がる。


「じゃあ俺らも行くか?」

「そうだね 行こっか」


会場まではここからタクシーを使って行くつもり。



たしか会場はオープニングの数十分前から空いてる。


私はまだ新人の方だし会場には早く着いておきたいって言ったの覚えてくれてんだ。


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