5年越しでも俺の気持ちは変わらない



トイレで席を離れてたえりかが戻ってきて私を不思議そうに見た。


このタイミングは避けて欲しかったな…


頼むえりか、もうこれ以上何も聞かないで!




えりかは私と早川くんのことを何も知らない。


仕事で最近は放課後遊びに行ったりも出来てないからまだ話せてなくて、



話さえすれば、今後協力してもらえることもあるよね。


こんな話をするの恥ずかしいなとも思ったけど。

はやくえりかに早川くんとの事も話さきゃ。






そう思っているとHRを告げるチャイムが鳴った。



木山先生が教団の前に立つ。



「えー最初にちょっとしたお知らせだ」


お知らせ…?

何のことだろう。




「まぁHRでも言うことでもないが来週物理のテストをする」


「「えー!」」


物理のテスト…嘘でしょ…。


もちろんクラス中からは大ブーイング。



そりゃそうだ。


ほっといても中間やら期末やらでテストはやってくる。

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