5年越しでも俺の気持ちは変わらない
「こっちこっちー」
校門まで行くとなぎちゃんが車の中から手を振ってるのが見えた。
「ごめんおまたせ!」
早歩きしただけでも少し息が上がってる。
早く座りたいーー
「はいはーい
そういえば桃の教室ってどこになったの? あの辺?」
「ううんあそこ ちょっとここから遠くなっちゃったんだよね」
2年2組の教室はまさかの端の方。
去年よりもだいぶ遠くなっちゃった。
学年が上がるごとに楽させてくれたっていいのに…
あの距離毎日歩かないといけないなんて疲れるだろうなー。
距離が長くなっただけでごにょごにょと唸る私…
「今日は特集記事だから気合い入れて頑張るわよ!」
「わかった気合い入れる!」
私のマネージャーをしてくれているなぎちゃんはとってもフレンドリーで話しやすい。
大学を卒業したばかりで私と歳も近いから余計にかな?
仕事のこと以外の話をする時には女友達のようにキャッキャっ盛り上がっちゃうの。