5年越しでも俺の気持ちは変わらない



職員室はこの下の階。


もう少し行けば階段がある。



早く帰りたいなという思いから少し早足になってしまう。



---それがいけなかったこのかもしれない。







「うわっ!!」




足が階段から離れる。


両手はプリントを持つ手で塞がっていて咄嗟に動かせない。



どうしよ…!落ちちゃう…!


反射的に目を瞑る。





"ボフッ"


ってあれ? 痛くない。


落ちたら私は床に寝転がってるはず。



でも私の顔の前には制服が見える。




誰かが助けてくれた…?


そう思考が追いつくまで時間がかかった。





「あ、あのありがとうございます!
ごめんなさい💦」


私が落ちてきたわけだし重くないかな、?


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