北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅱ 『溺愛プロポーズ』
「あと1回、わたしら乗っけて!」
「椿まで?」
「うち経由して、財布とか取ってきたい。わたしもお振舞いまで手伝うから」
「あんたも?」
「オカンの代理やってもらうのに、わたしがなんもしないわけにいかんよ」
「まぁいいけど」
累に説明を受けたバックパッカーは、姉の勧めで民宿のなかへ大きなリュックサックを運び込む。
それをフォローする累と凛乃の視線が、ふと交わった。
それはキスと同じくらい甘くからんで、凛乃の口唇に痺れるような快感が走った。
「椿まで?」
「うち経由して、財布とか取ってきたい。わたしもお振舞いまで手伝うから」
「あんたも?」
「オカンの代理やってもらうのに、わたしがなんもしないわけにいかんよ」
「まぁいいけど」
累に説明を受けたバックパッカーは、姉の勧めで民宿のなかへ大きなリュックサックを運び込む。
それをフォローする累と凛乃の視線が、ふと交わった。
それはキスと同じくらい甘くからんで、凛乃の口唇に痺れるような快感が走った。