北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅱ 『溺愛プロポーズ』
「天蓋付きベッドぉー」
凛乃は歓声を上げて、ふかふかのピンク色の海に飛び込んだ。
箱型のベッドフレームにかかるレースカーテンはもちろん、シーツも枕カバーもやたらフリルがたっぷりついている。室内家具も総じてロココ調っぽい。
「さすがSweet Room♡って名前の部屋だけある」
ベッドからはみ出した足をバタバタさせると、大きなリボンがついたスリッパがすっ飛んでいった。
ラブホのベッドにこれほどはしゃぐのもどうかと、ちらりと冷静になる。
けれど夜毎おなじベッドで眠っているからこそ、妙な気恥しさが気持ちを底上げしていた。
「あっ見て! ここのリボンほどいたら完全に仕切れるよ? 密室!」
凛乃は歓声を上げて、ふかふかのピンク色の海に飛び込んだ。
箱型のベッドフレームにかかるレースカーテンはもちろん、シーツも枕カバーもやたらフリルがたっぷりついている。室内家具も総じてロココ調っぽい。
「さすがSweet Room♡って名前の部屋だけある」
ベッドからはみ出した足をバタバタさせると、大きなリボンがついたスリッパがすっ飛んでいった。
ラブホのベッドにこれほどはしゃぐのもどうかと、ちらりと冷静になる。
けれど夜毎おなじベッドで眠っているからこそ、妙な気恥しさが気持ちを底上げしていた。
「あっ見て! ここのリボンほどいたら完全に仕切れるよ? 密室!」