北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅱ 『溺愛プロポーズ』
「へんな感じ。自分のこどもがいるって」
「わたしも。でもうれしい」
「おれも。うれしい」
ぐっと顔を埋めて、ハッとのけぞる。
「ごめん。強かった」
「痛くないよ、だいじょうぶ」
累は立ち上がって、改めて凛乃を抱きしめた。
「仕事、どうする?」
「様子見ながらだね。社長の奥さんも復帰して落ち着いてきたところだし、続けられるかは相談してみないとだけど」
「続けるなら、車買おう。送り迎えする」
「えー、たいへんだよ?」
過保護が発動した累を、凛乃が笑う。
「わたしも。でもうれしい」
「おれも。うれしい」
ぐっと顔を埋めて、ハッとのけぞる。
「ごめん。強かった」
「痛くないよ、だいじょうぶ」
累は立ち上がって、改めて凛乃を抱きしめた。
「仕事、どうする?」
「様子見ながらだね。社長の奥さんも復帰して落ち着いてきたところだし、続けられるかは相談してみないとだけど」
「続けるなら、車買おう。送り迎えする」
「えー、たいへんだよ?」
過保護が発動した累を、凛乃が笑う。