北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅱ 『溺愛プロポーズ』
凛乃の閉じた瞼に赤みが差し、睫毛がほんのり濡れている。
「5回分消費して、手をフリーにさせて」
「へんな、ルール……」
力のない抗議をして、凛乃は吐息を漏らした。
「じゃあ、次は、にじゅうさん回目?」
「そうかな」
数なんて、どうでもいい。累は訂正せずに、凛乃のうなじと腿に手を回した。
引き寄せるままに、凛乃の身体がのしかかってくる。
顔をかたむけて深くつながると、肩にあった手が累の首に巻きついた。
「にじゅう……」
つながった状態で、凛乃はまだカウントしようとしている。その舌をからめとって、うやむやにした。
腿から曲線を伝って、カットソーの裾に指を潜り込ませる。
「ん……」
ぴくりと揺れたものの、ゆっくり開いた凛乃の瞳は、まっすぐ累を受け容れた。
「5回分消費して、手をフリーにさせて」
「へんな、ルール……」
力のない抗議をして、凛乃は吐息を漏らした。
「じゃあ、次は、にじゅうさん回目?」
「そうかな」
数なんて、どうでもいい。累は訂正せずに、凛乃のうなじと腿に手を回した。
引き寄せるままに、凛乃の身体がのしかかってくる。
顔をかたむけて深くつながると、肩にあった手が累の首に巻きついた。
「にじゅう……」
つながった状態で、凛乃はまだカウントしようとしている。その舌をからめとって、うやむやにした。
腿から曲線を伝って、カットソーの裾に指を潜り込ませる。
「ん……」
ぴくりと揺れたものの、ゆっくり開いた凛乃の瞳は、まっすぐ累を受け容れた。