純愛ココア

涙目で後片付けをしていたら、その人も手伝ってくれた。


「そんな!いいです、悪いですからっ」

慌てて言うと、


「なんで?二人の方が早く終わるじゃん」



ああ、やっぱりいい人だぁ。


ますます、自分の鈍臭さに落ち込む。


まわりは、面倒な事を避けるように、みんな素通りで。


…うぅ、ごめんなさい。


自己嫌悪。






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