純愛ココア
二人で片付けただけあって、そんなに時間もかからず、
無事、終了。
よかったぁ。
そんな事より!!
「本っ当にありがとうございました」
あたしは深々と頭をさげる。
「俺は大丈夫だけど…お昼ダメになっちゃったね?」
「あ、また何か買いますから…」
そう言ったら、
「あ、ちょっと待ってて」
そう言って、自販機まで行ってしまった。
「…ハイ。あげる」
あたしの手には、あったかいココア。
「えっ??」
「ごめん、今、手持ちの金なくて、それしか買えなかった。さっきもココアだったよな?」
「…そんなっ、あたしがお礼しなきゃなんないのに!」
「いーの。昼メシ代もバカになんないだろ?」
ええっ、いい人すぎるよ〜
また泣きそうだよ。
笑って、その人はあたしの頭をポンと叩いた。