純愛ココア
「瑠璃、妄想しすぎ」
亜矢ちゃんが呆れてる。
あたし、声に出してた!?
思いっきり変態じゃん…。
「瑠璃がこんな風になるなんてねぇ…菊地先輩ってやっぱ…」
「…やっぱって??」
そう言えば亜矢ちゃんは、隆弘先輩の事知ってたよね。
「あ〜、一時期有名だったし…」
有名?
「なんで?」
なんだか亜矢ちゃん、言いにくそう。
「変に取らないでね?昔は結構遊んでるってウワサがね…」
先輩が?
「誰かれ構わず付き合っうとか…でも昔よ、昔!!今はそんなウワサまったく聞かないし!」
――ショックとか、そんなんじゃなくて。
そりゃ、カッコイイ先輩だもん。
今まで何人彼女がいたっておかしくない。
なのに
あたしの心にひっかかるこのモヤモヤはなんだろう?