純愛ココア
「瑠璃ちゃん?どしたの?こんな時間に珍しいね」
内心、めっちゃ嬉しい。
俺の願いが通じたのか?なんて、一人浮足立ってたり。
でも―――何だ??
何か様子がおかしい。
「どした?」
沈黙が続く。
顔色も、あまり良くない…?
大丈夫か…?
「どっか具合悪い?」
俺はどんどん不安になって。
瑠璃ちゃんは、黙ったままじっと俺を見てる。
「…瑠璃ちゃん?」
どうしたんだ…?
ハッとしたように、
「あ、なんでもないですよ〜あたし帰りますね」
ニコッと笑って、帰って行った。
いつもとまったく違う、作ったような笑顔で。
こんな笑顔が見たかったんじゃないのに。
なんだか、淋しそうな……?
さっきまでの嬉しい気持ちが吹き飛んで。
俺はわけのわからない不安で一杯だった。