純愛ココア


先輩…


先輩……


あたし…でいいの…?

あたしは、先輩を見上げる。

「あたしは…子供だし…」

「ははっ」


「笑い事じゃないです…」


「そんなの問題ないし」


「あたしなんかで…」


「なんかって言うな。好きだって言ってんだろ?」


「…まだ…俺の事、信じられない…?」

いきなり不安そうな顔になる。


「瑠璃は…?」


あたしは…

好きしかない。

好きすぎてどうしようもない。





「…好き…」



やっとで言えた二文字の言葉。



一度発したら


止まらなくて。


「好き…」




「先輩が……好きです」









< 56 / 61 >

この作品をシェア

pagetop