純愛ココア



「…ヤバイ…
抱きしめて…いい…??」


ええっ…

聞かれても……どうしたらいいの?


途端に恥ずかしくなって。


いまさらだよね。



真っ赤になりながら、あたしはゆっくり頷いた。




先輩は、
そっと、優しく
あたしを抱きしめてくれた…





あたしはずっとこうしてほしかったんだ。


勇気を出して、先輩の背中に手をまわす…



あったかい。



先輩の温もり。





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