エリート脳外科医の溢れる愛妻渇望~独占欲全開で娶られました~
それでもこの悪天候のせいか道路が混んでいて十五分以上はかかってしまったのに。その間ずっと貴利くんはここで吹き荒れる雨と寒さに耐えながら待っていたらしい。
「部屋で待っていてよかったのに」
「そういうわけにはいかない。千菜がこんな雨の中をわざわざ来てくれるのに、俺だけ暖かな部屋の中で待つのは悪いだろ」
「別にそんなの気にしなくていいよ」
私と貴利くんが恋人という関係になってから二週間ほどが経った。
でも、相変わらず忙しい貴利くんとはゆっくり会える時間をなかなか作れないし、連絡もそれほど頻繁には取り合っていない。
それでもようやく今日、お互いの休みが重なって、のんびりとデートできるはずだった。でも、生憎の土砂降り。
映画を観に行くためだけに電車に乗って街の中心部まで行く気にはなれなくて、私の提案で予定をおうちデートに変更した。
そう決めたのは雨のせいもあるけど、貴利くんの身体を気遣ってのこともある。
ずっと病院に泊まり込む日々が続いていたらしいから、肌寒い雨の中を出歩くよりも暖かな部屋の中で過ごした方がゆっくりと身体を休められると思った。
「部屋で待っていてよかったのに」
「そういうわけにはいかない。千菜がこんな雨の中をわざわざ来てくれるのに、俺だけ暖かな部屋の中で待つのは悪いだろ」
「別にそんなの気にしなくていいよ」
私と貴利くんが恋人という関係になってから二週間ほどが経った。
でも、相変わらず忙しい貴利くんとはゆっくり会える時間をなかなか作れないし、連絡もそれほど頻繁には取り合っていない。
それでもようやく今日、お互いの休みが重なって、のんびりとデートできるはずだった。でも、生憎の土砂降り。
映画を観に行くためだけに電車に乗って街の中心部まで行く気にはなれなくて、私の提案で予定をおうちデートに変更した。
そう決めたのは雨のせいもあるけど、貴利くんの身体を気遣ってのこともある。
ずっと病院に泊まり込む日々が続いていたらしいから、肌寒い雨の中を出歩くよりも暖かな部屋の中で過ごした方がゆっくりと身体を休められると思った。