エリート脳外科医の溢れる愛妻渇望~独占欲全開で娶られました~
 でも、さすがにこのソファではやだなぁと思っていると、貴利くんが私の身体を軽々と抱え上げた。そのまま隣の寝室へと運ばれて、ベッドにゆっくりと座らされる。


「千菜は初めてじゃないよな」


 私と向かい合うようにベッドに座ると、貴利君が確認してくる。


「ちなみに俺は初めてではないが、かなり久しぶりだ」

「どのくらい?」

「そうだな。医学部にいた頃だったから十年前……」

「そんなに⁉」


 どうやらだいぶご無沙汰のようだ。


「医者になってからは余計なことに神経を使いたくなかったからな。で、千菜はどうなんだ」

「私も初めてじゃないよ。この前会った元彼と何度もしていたし……というか待って」


 たった今とても重大な事実に気が付いたかもしれないと、私は一気に焦り出す。


「会うと必ずしていた気がする。ていうか、それだけのために会う日も会ったし。もしかして、かけるって私の身体目当てだったのかな。貴利くんどう思う?」

「知らん」


 貴利くんが私の肩をポンと押すと、その勢いで私は後ろに倒れてしまう。少しひんやりとしたシーツの上に仰向けに転がると、その上に貴利くんが覆い被さってきた。

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