エリート脳外科医の溢れる愛妻渇望~独占欲全開で娶られました~
「誤解が解けたら、貴利くんのいいところがたくさん見え始めたよ。それで……」
いつの間にか貴利くんのことが大好きになっていました。そう打ち明けようとしたものの、途端に恥ずかしくなって口を閉じた。やっぱり面と向かっては言えない。
「それで?」
それなのに貴利くんが私を見つめながら優しく続きを促してくる。
「中途半端に言葉を止めるな。気になるだろ」
「でも、ちょっとそこから先は言うの恥ずかしい」
そう答えて、私は背中を向けた。
というか、貴利くんだって私を好きになったきっかけをうまく濁した気がする。
“相手のために何かをしたいと思う。それはもう愛だ”……って、どういう意味だよ。
すると、貴利くんの腕が私の身体を自分の方へと引き寄せた。後ろから大きな身体に抱きこまれると、お互いに服を着ていないので肌がぴったりと重なる。
「言わないとこのままもう一度するぞ」
「えっ。それは無理」
まだ身体がしんどいのにもう一度なんて無理だ。
初めてなわけじゃないから辛くはないけど、何度もされるとさすがに身体が悲鳴をあげる。ぐったりとしている私とは正反対に、どうやら貴利くんはまだまだ余裕らしい。