エリート脳外科医の溢れる愛妻渇望~独占欲全開で娶られました~
 独身の小谷さんはしばらく彼氏がいないらしいし、私も去年はかけるという恋人がいたもののクリスマス当日もイブにも会えなかった。

 というか、私は少し遅れてクリスマスプレゼントをあげたのに、かけるからは何も貰えなかった。今思うとその時点で私への愛情はかなり薄いのだと気付けばよかった……。


「今年もいつものお店のチキンでいいよね」

「はい。もうそろそろ注文って始まりますか?」

「うん。昨日から始まってるよ」


 私と小谷さんのクリスマスの過ごし方は、ハンバーガーチェーン店がクリスマスの時期に合わせて販売しているチキンやポテトなどが入ったセットを購入して、お酒と共にふたりで食べるのだ。

 ちなみにケーキは食べないしクリスマスツリーも飾らない。ひたすらふたりでチキンを食べまくるというだけの少し変わったクリスマスの過ごし方だった。

 とはいえ、私も小谷さんも毎年楽しみにしているので、今年も小谷さんが早めに当日の予定を私に確認してきた。

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