エリート脳外科医の溢れる愛妻渇望~独占欲全開で娶られました~
「そういえば、この前聞き忘れたんだけどプロポーズとかどうしたの? 今後の参考のためにも聞かせて」
離れて座っている距離をぐっと詰めながら三雲がそう尋ねてきた。
今後の参考か。そういえば最近、三雲にもようやく本命の彼女ができたと言っていた。
三雲とは医学部時代からの付き合いだが、正直に言って女性関係はあまりよろしくない。付き合ってもいない女性と身体の関係を持ったり、同時にふたりの女性と付き合ったり。俺にはまったく理解できない女性との関わり方だ。
そんな風に女性には不誠実なやつだが、同じ医師としては尊敬している。医学の知識は高いし、技術もある。飄々とした人懐こい性格で患者からも人気があるようで、医師としては順調にキャリアを積んでいる。
だからこそ派手な女性関係がいつか足を引っ張って、医師としてのキャリアを台無しにするような事態にならなければいいと常に心配していた。