別れたはずの御曹司は、ママとベビーを一途に愛して離さない
永遠の幸福を願う、ムーンダスト
***
「パパ~、今日はどこに行くの?」
「電車に乗っておいしいご飯を食べに行くんだ」
「電車すき~!」
これから電車に乗れることを知り湊斗が嬉しそうに笑いはしゃぐ。
三人で歩むと決めてから、二か月が過ぎようとしていた。
ふたり揃って休みの日は、こうやって湊斗を連れていろんなところに遊びに行くようになった。
今は三人で住む新居を探し中でもある。それまでは互いの家を行き来しながら、できるだけ三人で過ごすようにしている。
すぐに籍を入れようと渚さんは言ってくれたけれど、渚さんのお父様に挨拶を済ませてから籍を入れたいという私の想いを汲んでくれてまだ籍は入れていない。
「パパ。おひるハンバーグたべたい」
「うん。好きなものをたくさん食べような」
「オムライスもすき。いちごのアイスも!」
「湊斗は食いしん坊だな」
「ふふ。ママも食いしん坊なんだよ」
「ちょ、ちょっと湊斗。余計なことは言わなくていいの」
湊斗を真ん中に挟み手を繋いで最寄駅に向かって歩いていた。保育園に通うようになってからぐんとおしゃべりになった湊斗は、渚さんと一丁前にそんな会話を交わすようになった。
なんでもべらべらと話すから、油断も隙もあったもんじゃない。
「パパ~、今日はどこに行くの?」
「電車に乗っておいしいご飯を食べに行くんだ」
「電車すき~!」
これから電車に乗れることを知り湊斗が嬉しそうに笑いはしゃぐ。
三人で歩むと決めてから、二か月が過ぎようとしていた。
ふたり揃って休みの日は、こうやって湊斗を連れていろんなところに遊びに行くようになった。
今は三人で住む新居を探し中でもある。それまでは互いの家を行き来しながら、できるだけ三人で過ごすようにしている。
すぐに籍を入れようと渚さんは言ってくれたけれど、渚さんのお父様に挨拶を済ませてから籍を入れたいという私の想いを汲んでくれてまだ籍は入れていない。
「パパ。おひるハンバーグたべたい」
「うん。好きなものをたくさん食べような」
「オムライスもすき。いちごのアイスも!」
「湊斗は食いしん坊だな」
「ふふ。ママも食いしん坊なんだよ」
「ちょ、ちょっと湊斗。余計なことは言わなくていいの」
湊斗を真ん中に挟み手を繋いで最寄駅に向かって歩いていた。保育園に通うようになってからぐんとおしゃべりになった湊斗は、渚さんと一丁前にそんな会話を交わすようになった。
なんでもべらべらと話すから、油断も隙もあったもんじゃない。