別れたはずの御曹司は、ママとベビーを一途に愛して離さない
「凛子が好きだったお姫様ケーキを作っていたのは僕の母だ」
「え?」
次の瞬間、まさかのカミングアウトが返ってきて目を大きく見開いた。
あの誕生日ケーキを作ってくれた方が渚さんのお母様だったの?
「母は病気が判明するまであの店を切り盛りしていた」
脳裏に蘇る大好きだったお姫様ケーキとあの優しいパティシエールの女性の優しい笑顔。興奮と驚きで心音が高鳴っていく。
「友人の結婚式で凛子の作ったケーキを食べた時、衝撃が走ったんだ。幼いころに食べた母のケーキの味がして心が震えた。だから凛子に会いに行ったんだ。そしてケーキをオーダーした」
「そうだったんですか」
「ああ。そしてあの日、星野グループのパーティーで凛子からお姫様ケーキの話や凛子自身がパティシエールを目指すきっかけを聞いて嬉しかった。そしてもっと凛子のことが知りたいと思った」
だから渚さんはあんな思わせぶりなことを言ったんだと理解した。
「凛子と向き合ううちに仕事に対する姿勢や思いやりがあって友だち想いなところ。そして俺の内面を見て向き合おうとしてくれる真摯さに惹かれていった。今は凛子のことを心から愛している。だから俺のこと、家族のこと、全部話しておきたいと思ったんだ」
誕生日の日に素敵な場所で特別な料理を食べながら聞いた渚さんからのまさかのカミングアウト。私自身も運命を感じずにはいられなかった。
「え?」
次の瞬間、まさかのカミングアウトが返ってきて目を大きく見開いた。
あの誕生日ケーキを作ってくれた方が渚さんのお母様だったの?
「母は病気が判明するまであの店を切り盛りしていた」
脳裏に蘇る大好きだったお姫様ケーキとあの優しいパティシエールの女性の優しい笑顔。興奮と驚きで心音が高鳴っていく。
「友人の結婚式で凛子の作ったケーキを食べた時、衝撃が走ったんだ。幼いころに食べた母のケーキの味がして心が震えた。だから凛子に会いに行ったんだ。そしてケーキをオーダーした」
「そうだったんですか」
「ああ。そしてあの日、星野グループのパーティーで凛子からお姫様ケーキの話や凛子自身がパティシエールを目指すきっかけを聞いて嬉しかった。そしてもっと凛子のことが知りたいと思った」
だから渚さんはあんな思わせぶりなことを言ったんだと理解した。
「凛子と向き合ううちに仕事に対する姿勢や思いやりがあって友だち想いなところ。そして俺の内面を見て向き合おうとしてくれる真摯さに惹かれていった。今は凛子のことを心から愛している。だから俺のこと、家族のこと、全部話しておきたいと思ったんだ」
誕生日の日に素敵な場所で特別な料理を食べながら聞いた渚さんからのまさかのカミングアウト。私自身も運命を感じずにはいられなかった。