別れたはずの御曹司は、ママとベビーを一途に愛して離さない
それからしばらく食事を堪能した私たちは、都内にあるホテルへと足を進めた。最上階のエグゼクティブフロアにあるスイートルームに着くと、そこには思いもしない光景が広がっていた。
「これは……」
くるりと広い部屋を見渡す。
「気に入ってくれたら嬉しいが」
「とっても嬉しいです」
思わず胸が熱くなる。
目に飛び込んできたのは部屋を彩るバースデーデコレーションの数々だ。パステルカラーのバルーンが浮かび、足元にはキャンドルライトと薔薇の花びらが鏤められていて甘く高貴な香りが鼻を掠めた。
胸を高揚させながら渚さんにエスコートされ真っ白なソファーへと腰を下ろした。そこから見る光景にお姫様にでもなった気分になる。
「凛子、改めて誕生日おめでとう」
そんな言葉と共に差し出されたのは白い薔薇の花束と、長方形のグレーの箱。
「ありがとうございます」
照れ笑いを浮かべながらそれを受け取る。
「開けてみてくれ」
「はい」
胸を躍らせながら箱を開けた。
思わず口元が緩む。中に入っていたのはピンクゴールドのダイヤのネックレスだった。
「凛子いつもピンクゴールドの腕時計をしているだろ? だからその色が好きなのかと思ってこれにしてみたんだ」
「とっても素敵です。ありがとうございます」
いつも私を気にかけてくれていることが分かってその気遣いも嬉しい。頬を緩ませていると渚さんがネックレスをつけてくれて、鞄から鏡を取り出し自身の姿を確認する。そんな私を見て渚さんが満足げに笑い席を立った。
「これは……」
くるりと広い部屋を見渡す。
「気に入ってくれたら嬉しいが」
「とっても嬉しいです」
思わず胸が熱くなる。
目に飛び込んできたのは部屋を彩るバースデーデコレーションの数々だ。パステルカラーのバルーンが浮かび、足元にはキャンドルライトと薔薇の花びらが鏤められていて甘く高貴な香りが鼻を掠めた。
胸を高揚させながら渚さんにエスコートされ真っ白なソファーへと腰を下ろした。そこから見る光景にお姫様にでもなった気分になる。
「凛子、改めて誕生日おめでとう」
そんな言葉と共に差し出されたのは白い薔薇の花束と、長方形のグレーの箱。
「ありがとうございます」
照れ笑いを浮かべながらそれを受け取る。
「開けてみてくれ」
「はい」
胸を躍らせながら箱を開けた。
思わず口元が緩む。中に入っていたのはピンクゴールドのダイヤのネックレスだった。
「凛子いつもピンクゴールドの腕時計をしているだろ? だからその色が好きなのかと思ってこれにしてみたんだ」
「とっても素敵です。ありがとうございます」
いつも私を気にかけてくれていることが分かってその気遣いも嬉しい。頬を緩ませていると渚さんがネックレスをつけてくれて、鞄から鏡を取り出し自身の姿を確認する。そんな私を見て渚さんが満足げに笑い席を立った。