別れたはずの御曹司は、ママとベビーを一途に愛して離さない
「すみません。すぐに仕事に戻りますね」
慌てて店の中に戻ろうとすると、湊斗が私の服を引っ張って引き留めた。その目には涙が浮かぶ。
「湊斗くん、ママのお仕事が終わるまでママの作ったケーキを食べながらお兄さんと中でお絵かきでもして待っていようか?」
すぐにその状況を理解したらしい岬オーナーがしゃがみ込み、湊斗の頭を優しく撫でた。
「いいの?」
「いいよ」
「岬オーナーそれは申し訳な……」
「今日はもう俺らだけだし、店の方も落ち着いてるしいいよ。さあ、行こう」
岬オーナーが湊斗の手を引いて店の中へ向かい出した。母と私は申し訳ない気持ちでいっぱいだったけれど、岬オーナーのご厚意に甘えることにした。
私と一緒にいられることになった湊斗は、大喜びして上機嫌だ。私が店の閉店作業をしている間、湊斗は奥の事務室で岬オーナーとお話をしながら私が作ったケーキを食べて過ごした。
時折、店の方に聞こえてくる湊斗の笑い声。岬オーナーは子供をあやすのが上手いらしい。
慌てて店の中に戻ろうとすると、湊斗が私の服を引っ張って引き留めた。その目には涙が浮かぶ。
「湊斗くん、ママのお仕事が終わるまでママの作ったケーキを食べながらお兄さんと中でお絵かきでもして待っていようか?」
すぐにその状況を理解したらしい岬オーナーがしゃがみ込み、湊斗の頭を優しく撫でた。
「いいの?」
「いいよ」
「岬オーナーそれは申し訳な……」
「今日はもう俺らだけだし、店の方も落ち着いてるしいいよ。さあ、行こう」
岬オーナーが湊斗の手を引いて店の中へ向かい出した。母と私は申し訳ない気持ちでいっぱいだったけれど、岬オーナーのご厚意に甘えることにした。
私と一緒にいられることになった湊斗は、大喜びして上機嫌だ。私が店の閉店作業をしている間、湊斗は奥の事務室で岬オーナーとお話をしながら私が作ったケーキを食べて過ごした。
時折、店の方に聞こえてくる湊斗の笑い声。岬オーナーは子供をあやすのが上手いらしい。